【HELLVAPE】Dead Rabbit RTA
ども、トヲマス(@vaperthomas)です。
今回の記事はこちら。
Dead Rabbit(デッドラビット)RTA
トップフローでありながら味が出る、ビルドしやすい、価格も手頃といった特徴から、国内の使用者も多いと思われるDead Rabbitシリーズから、待望のRTAバージョンが販売されました。
とある方に勧めてみた所、光速で購入されていたあたり、死んでるウサギの人気は衰えるところを知らないのだなぁと思った次第。
今回のこの製品は、Gear Best様から提供頂きました。
気になるお値段は、Gear Bestで$25〜32、国内では¥4,500前後で流通しているようです。
…え? 人に勧めたのに、自分では買ってないのかよ、ですって?
ええまあ、その。我が家の財務大臣の監視網が厳しい時期でしたので。いや、決して裏切りなどでは。はい。
では、早速みていきましょう。
提供元
《 GEAR BEST 》
製品ページ
ご提供ありがとうございます!
詳細
Dead RabbitRTA
メーカー:HELLVAPE
全高 | 37.5mm(ドリチ、接続部除く) |
---|---|
外径 | 25mm |
重量 | 約60g |
材質 | ステンレス、ガラス |
接続部 | 510スレッド |
デッキ部 | 4ポストデッキ |
ビルドタイプ | デュアル対応 |
エアフロー | トップエアフロー無段階調整 |
ドリップチップ | ワイドボア(510変換有り) |
容量 | 2/4.5ml |
BF対応 | なし |
付属品 | Oリング、イモネジ、510ドリチ変換アダプタ、810ドリチ(色違い)、バブルグラスタンク、ミニドライバー、ミニレンチ |
内容物一覧。RTAの宿命か、Oリングが大変な事になっていますね。
目を引くのは、写真左上にあるバブルグラスタンク。デフォルトで装着されているストレートタイプとは容量が異なり、4.5mlのリキッドが保持できるようになります。
ドリチ&ドリチアダプター。アダプターを使用する事で510サイズも使用する事が可能。しかしながら、本体色とアダプターの色が異なるのは残念ポイントです。
取扱説明書も付属しますが、当然のように日本語非対応。とはいえ、雰囲気さえ掴めれば使用にあたって困る事は無いかと思われます。
外見
RDAとRTAの違いはあるものの、全体的なデザインセンスは過去のシリーズを踏襲しています。勿論、『死んでるウサギ』もご健在。
背面には、ご丁寧に『Dead Rabbit』のエングレービング文字。そこまで主張しなくても。
エアホールはタンク部の上部、前面と背面に1つずつ、計2つが存在します。このエアホールは直でチャンバー内に貫通しており、RTAでありながらもトップエアフロー構造を実現しています。
アトマイザー最上部の天板部分は微妙に傾斜しており、オリジナルのドリップチップ よりも大きい径を載せると、ややハミ出てしまいます。
ポジティブピンはデッキを固定しているため調整不可。分かりやすく突出している上、絶縁体もネガディブ部分より出ていますが、ネガディブ部分を完全にカバーしている訳でない以上、メカModに載せる場合はポジティブピンとバッテリーの接点を必ずチェックした方が良いでしょう。
バラしてみた
ドリチの接続は、本体側にOリングが存在するタイプ。大半の810ドリップチップ が使用可能です。
この製品はトップフィルに対応しているため、天板を外してリキッドチャージが可能です。
チャージホールはかなり大きく、ガラススポイトでも問題なくチャージ可能。天板の固定はタンク内に加圧が発生しやすいネジ式ですが、トップエアフロー方式であるため、すぐさまジュルったりする事はありません。
エアフローコントロールリングは無段階調整が可能。Oリングが仕込まれているので、クルクル回ってしまう事はありません。
また、本体とリング双方に切り欠きが存在するため、360°どこまでも回ってしまう事もなし。この辺りは、シリーズを重ねる毎に使い勝手が向上していく同シリーズらしい特徴です。
タンク部は単体で取り外す事が可能であるため、リキッドが残っている状態でもリビルドやリウィッキングが可能。
なお、矢印で示したチャンバー下部の切り欠きは、同じく矢印で示したデッキ部の突起にはめる事で、エアフローの方向を合わせる役目を持っています。
デッキ側の突起は見え辛くなっているので、ウィックレッグホールの頂点にある事を頭の片隅に置いておくと良いでしょう。
チャンバー内は中心に向けてテーパーがかかっているものの、角が存在する為、ある程度の結露は発生する仕様。
テーパー部の中ほどにあるのがエアフローホールとなっており、外部のエアホールから取り込まれたエアーは、ダイレクトにここから吹き込んできます。
なお、切り欠き近くに存在する穴はジュースホールであり、エアフローとは全くの無関係となっています。
デッキ部。デッキ構造はDead Rabbit RDAそのまんまであり、下部のコットンレッグホールの有無ぐらいしか差異がありません。
目新しさこそ無いものの、過去のシリーズを使用した事がある方は、ビルドに困る事は無いでしょう。
ビルドしてみた
珍しくプリビルドコイルが付属していませんでしたので、スタンダードな単線デュアルビルドで組んでみました。
Dead RabbitRDAでも使用しているセッティングなので、安全安全安定のビルドであります。
なお、コイルレッグの処理ですが、デッキに固定してから処理するのは大変危険です。
この製品の構造から、処理したワイヤーの端末がデッキ最下部の隙間に入り込む可能性が非常に高く、ショートや動作不良の原因となり得る事が予想されます。搭載するModの種類に関わらず、事前に適切な長さにしておく事を、強くお勧めします。
ウィッキングはモッフリと。コイル位置がどうしても高めとなるので、コットンレッグは思ったよりも長めにする必要があります。
二本のコットンレッグを一つのホールに通す為、難易度は低め。ただ、ホールと底面との幅が狭い為、適切な長さにしてやるのが少し面倒でしょうか。また、シングルコイルで組む場合は、内径を3mm以上、かつコットン量を多めにしないと、ホールを塞ぎきる事が難しくなります。
リキッドはHiLIQのグレートスピリット。ModはUSVを使用。
タンクは4.5mlの容量を持つ、バブルグラスタンクを採用してみました。この形状は好き嫌いが分かれますが、ローテク部品的な味が出るため、個人的には大好きです。
吸ってみた
不味いわけなかんべ。
いやもうホント、いつも通りの味すぎて、何も言えなくなるぐらいですね。安定のトップエアフロー感といい、相変わらず何でコレで味が出るのか分からん所といい。
味は過去のRDA製品と大差ありません。ミストの粒度は細かく無いものの、濃厚でダイレクトな味わい。唯一、Drop Dead RDAとはエアホール形状が異なる為、ドローの感覚が異なりますが、それを除けば全く一緒と言っても過言では無いでしょう。
逆に言えば、RTAでRDAっぽいダイレクトな味が楽しめることが訳分からんわけで。他に無いわけじゃありませんが、まんまRDAっぽいのは初めてな気がします。ご存じない技術ですね。
ただ、トップエアフローだから漏れないかと言われると、正直言って思ったよりもエアホールから漏れる、又は滲むと言わざるを得ません。
これは、特にトップフィルからのリキッドチャージ後に顕著であり、天板を閉めた後の加圧によってチャンバー内に滲み出たリキッドが漏れ出す事が原因と思われます。
とは言え、これは大半のトップフィル構造を持つRTAに共通した問題であり、リキッドチャージ後にある程度パフすれば良い事ですし、そもそもチャージ直後に横倒しで置かなければいい話ですので、大きな問題とはならないでしょう。
むしろ、トップエアフローである事から、チャンバー内にリキッドが侵入してもジュルってしまう事無くパフ出来る分、ジュースホールコントロール非搭載のRTAとしては優れていると言えます。
総評
Dead RabbitがRTAになったらどうなるのか? という疑問を見事に解決した製品。RDAの良いところを盛り込みつつ、RTAとして完成度を高めた構造は、使いやすいマスプロ製品の姿を体現していると言えるでしょう。
唯一、MTL運用だけは苦手としているものの、それ以外ではおしなべてオールラウンドに使用できる製品かと思われます。
取り敢えず載っけてみるような、ストレスのかからないお手軽RTAをお探しの方は是非どうぞ。
ではでは。
購入サイト
商品購入は以下のサイトからどうぞ。
製品ページ
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