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【Geekvape】Ammit MTL RDA


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ども、トヲマス(@vaperthomas)です。
今回の記事はこちら。


Ammit(アメミット)MTL RDA レビュー

コイルに対して複数方向からエアーを吹き付ける《3Dエアフローシステム》を搭載、組みやすいデッキ構造と運用のお手軽さから愛用者の多い『Ammit RTA』のRDAバージョン。

気になるお値段は、海外通販サイトで$22〜32、国内販売では約¥3,000ほどのマスプロ製品です。

Ammit RTAのRDAバージョンと言いつつも、その構造は大きく変化しており、ハッキリ言って3Dエアフローシステムを採用している以外は全くの別物です。

特に、トップからボトムへ導かれるエアフロー構造は、前作はおろか他のRDAにも見られない独自の物であり、このRDAのユニーク性を際立たせるものとなっています。

このRDAは、Twitterで行ったフォロワー様1,000人突破企画で最も多くのレビュー依頼を頂いた物でありまして、その注目度の高さが窺い知れますね。

そんな訳ですので、今回はこのRDAの良いところも悪いところも、赤裸々かつ粘着質に暴いていきたいと思います。

では、見ていきましょう。

詳細

Ammit MTL RDA
メーカー:Geekvape

全高 25.5mm(ドリチ・接続部除く)
外径 22mm
重量 約38g
材質 ステンレス、他
接続部 510スレッド
デッキ部 2ポールデッキ
ビルドタイプ シングル前提
エアフロー トップ - ボトムエアフロー多段階調整
ドリップチップ 510規格
BF対応 あり
付属品 ロングドリップチップ、MTLドリップチップパーツ、エアフローコントロールパーツ、Oリング、イモネジ、BFピン、T型ツール、他


カラーバリエーションは7種類とかなり多く、どんなModにも合わせて見せるぜって気概が感じられなくもありません。

外見


箱。Geekvapeお得意の頑丈なプラ製ケースに梱包されています。私は遭遇していませんが、海外通販の場合、輸送途中にありえんぐらいバッキバキになっている荷物もあるらしいので、防御力高めなケースは好感が持てます。


内容物一覧。RDAにしては付属品が多めですね。


付属品を細かく見ていきましょう。ドリップチップの交換部品が2種類、BFコンタクトピン、フラットクラプトンコイル、エアフローコントロールパーツなどが同梱されています。

BFピンの下にあるのがエアフローコントロールパーツなのですが、非常にちっさいので、いつか紛失しそうです。


ドリップチップを並べて見ました。中央がデフォルトで装着している金属・樹脂混合のノーマルタイプ、左が金属製ロングタイプ、右が樹脂製のMTLタイプとなります。

中央のノーマルタイプは樹脂製の上部分と金属製の下部分に分離可能で、MTLと交換して使用することができます。


各ドリチの内径はこんな感じ。ノーマルとロングは約3mmの同内径、MTLタイプはかなり絞られて約2mmの内径となっています。


ドリチの下部は角が取られており、加工精度も中々のもの。MTLタイプのみ角ばり気味ですが、こいつは下にノーマルタイプの台座がくっくつので問題ありません。


全体を正面から。真ん中が膨らんだ独特の外観と、Ammitシリーズに共通したワニ(古代エジプトの幻獣アメミット)のマークが特徴的です。

このRDA、外径は22mmなのですが、これは膨らんだ部分の話で、アトマイザー下部はこれを下回り21.5mmとなっています。

表面塗装はマットな質感。ツルテカが良い方はステンレス地のシルバーカラーを選びましょうを


上部に並んだ穴はエアホール。大きさの異なる5つの穴が並んでおり、大まかにエアフローを変更する際に使用します。


背面から。上部のエアフローコントロールリングにある1つ穴は、より厳密にエアフローを変更する際に使用するもの。この穴を正面に回せば、重めのドローから耳の奥が痛くなるドローまで自由自在になるわけです。

このエアフローコントロールリングですが、Oリングなどによる滑り止めがなく、360度クルクルと軽く回転します。

よって、無造作にキャップを外してコットンの乾き具合を見たりすると、結構な確率でリングが回転してドローが変化してしまうのは、プチマイナスポイントとなっています。

この部分に触れないよう気をつければいい話ではありますが、他が良いだけに『もうちょい工夫できんかったんかいワレ』と思ってしまう残念ポイントだったので。


アトマイザー底部。特筆すべき点は見当たりません。通常のコンタクトピンはマイナスドライバーを使用するタイプ。デッキの固定も兼ねているので調整は出来ません。


コンタクトピンの突出具合はかなりのものですが、絶縁素材でネガティブ側がカバーされている訳ではありませんので、ハイブリット接続で使用する際はバッテリートップの凹みなどに注意が必要です。

バラしてみた


大まかに分けて、デッキ部とキャップ部に分解できます。ドリップチップの接続は510規格ですが、キャップとの接続面に微妙な傾斜が存在するため、底面部が広いドリチだと隙間が出来てしまいます。


トップキャップ裏は二重構造となっており、ドーム型に成形されたステンレスパーツと外装部分に分かれています。

これはエアーの通り道とミストの発生部を隔てる工夫で、エアーはドームの外側を通りデッキ底部のエアホールへ導かれ、ミストはドーム内で発生してキャップ上部へ抜けていく構造となっています。


文字で説明しても分かりにくいので、公式の図解を引用。この構造により、ミストとエアーが完全に分離されるだけでなく、キャップを外さない限りリキッドが漏れないという強みが生まれています。

BFでRDAにリキッドチャージすると、ついついチャージし過ぎてジュルってしまったり漏れたりしがちですが、このRDAは全くそんな事が無く、運用面でのストレスが軽減されています。


ちなみに、このキャップ構造が影響して、キャップをデッキに装着する際には高確率で引っかかりが発生します。BF運用なら頻繁にキャップを着け外しする事は無いでしょうが、RDA運用の際はプチストレスが溜まる事でしょう。

また、これらキャップ内のパーツは分解不可能である模様なので、無理に分解しない方が良さそうです。


デッキ部のアップ。中央底部とその周囲にある2つの穴がエアフローホールです。この3つから立体的に吹き付けられるエアーがAmmitシリーズの特徴となっています。

前作のRTAに比してホール径が小さくなっており、MTLを意識している事が分かります。


中央のエアフローホールにはエアフローコントロールパーツを装着可能。2.5mmと2mmの内径を選択できます。

よりタイトにホールを絞る事ができますが、このパーツがまたえらく小さい上に装着感が微妙でして。

しっかり締まっているか分かりにくく、いつか振動で外れてコイルに接触しやがるんじゃないかと不安になってしまいます。プチマイナスポイントその3ですね。


ビルドポストは一般的な2ポールタイプ。左右のホール位置に若干の差異はあるものの、ほぼ水平に位置しているので、コイルレッグは少し工夫してやる必要があります。


コンタクトピンを引き抜くとポジティブ側ポストがスコーンと抜け落ちます。コンタクトピンのねじ切りは極端に短く、少し緩めただけでスッポ抜けるので注意して下さい。

ポジティブポストを取り払うと、絶縁素材のインシュレータが縁取るような形で配置されています。このインシュレータですが、かなり薄く作られている上、形状的に破損しやすいと思われますので、頻繁に完全分解する方は組み立てる際に入念にチェックした方がいいでしょう。


デッキは中空になっており、この部分が丸ごとリキッド保持部分になります。BFでリキッドチャージした場合も中央の穴の側面にある穴から中空部分にチャージされるので、リキッドが溢れる危険性が抑えられています。

ビルドしてみた


ポジティブピンはBFピンに換装します。

ここで再びプチマイナスポイント。このBFピン、珍しくプラスドライバーを使用するタイプなのですが、非常にネジ山が潰れやすくなっています。硬度の低い金属を使用している上にドライバーとの接触面が少ないから仕方ないことではありますが、ここは六角タイプとかでも良かったんじゃないかなと思ってしまいます。

付属のT型ツールはドライバー部の精度が悪くネジ山を潰す可能性が高まりますので、サイズの合った精度のいいドライバーを使用することを強くオススメします。


コイルは付属のフラットクラプトンを使用。コイル内径は2.5mm、抵抗値はMod計測で0.65Ωでした。

この時点で、中央のエアホールにコントロールパーツを装着し忘れた事に気が付き、コイルを一度外して内径小さめのパーツを装着しました。このあたりの調整にリビルドが必要なのは、仕方がないことでしょうね。


サイドからのエアーがコイルに直撃するよう高さを調節してみました。こうして見ると、ビルドできる空間の横幅はそれほど広くありませんので、コイルの内径を上げすぎるとコイル位置がどんどん高くなってしまう事がわかります。


ウィッキングには付属のコットンを使用しました。モフモフモチモチしてコットン臭も無く、わりといいコットンです。

コットンレッグをコイル脇に降ろすと、ホールが全て埋まってしまいました。こうなると純粋なRDAとして運用する場合にデッキ内部のリキッド保持部が有効活用できませんので、片側のみコットンレッグを降ろすか隙間を開けてやる必要があります。


今回はBF Modである『Pulse 80W Mod』に載せてみました。

吸ってみた


エアフロー絞り気味で、レッツベイピン。

おー!濃厚濃こ……う?

吸っていると違和感が。どうもミストの温度が安定せず、熱くなりすぎてしまいます。

かと言って、エアホールを開くとエアー量にミスト発生量が負けている印象。Mod側で出力を変更しても、中々スイートスポットを見つけ出せません。

あーでもない、こーでもないと試している内に、トップキャップはかなり熱を持ち、熱々に。こうなると味もへったくれもありません。

結局、かなり低めのワッテージで、エアーは絞りすぎずにジンワリ吸うぐらいが丁度良いとの結論に。幻獣アメミットの名前が意味する《貪り食うもの》とは大きくかけ離れた運用方法となりました。

総評


過去のAmmitシリーズとは大きく異なる運用が求められるアトマイザーです。特に、出力とエアフローのバランス調整は思ったよりシビアで、クラプトンコイルのような蓄熱しやすいコイルだと容易にバランスが崩れます。

このテストの後に、Ni80/28Gの単線で高抵抗気味にビルドし直しましたが、このぐらいが丁度いい感じでした。ただ、ミスト量は期待できないので、サッパリ系のリキッドは相性が悪いかもしれません。

MTLの名に恥じない、高抵抗ビルドがマッチするRDAです。諸所にプチマイナスポイントが存在するものの、BF運用にあたり致命的な点は見られず、長所が短所を上回っていると感じました。

適当にキュポキュポしても絶対漏れない楽チンRDAをお探しの方は是非どうぞ。