安いvapeでケムリ吐く

クローンとかマスプロとか安価な物中心のvapeブログ

Category link
Authentic / Clone / Atomizer / MOD / Liquid

【NCR】Nicotine Reinforcer RDA


読む前にポチっとなヽ(´▽`)/
にほんブログ村にほんブログ村 健康ブログ 電子たばこへ

ども、トヲマス(@vaperthomas)です。
今回の記事はこちら。


Nicotine Reinforcer(ニコチン レインフォーサー)RDA レビュー

Nicotine Reinforcer RDAは、既存のRDAとは大きく異なり、ウェハーヒーターと呼ばれるセラミックチップをコイルがわりに熱してミストを発生させる独特の構造を持つ100W以上の出力を持つMOD向けのアトマイザー。

お値段は国外で$35前後、国内で¥5,500前後と中価格帯のマスプロ品です。

メーカーが推すウェハーヒーター使用の最大のメリットは、ウィッキングが簡単な事。コットンはウェハーヒーターに被せるようにセッティングされる為、コイルの内側を通してのウィッキングよりも数段楽に作業することができます。

また、広い表面積から発生する大量のミストは、適切なMODを使用すれば今までにないジューシーな食感を与えてくれる事でしょう。

メーカーの説明曰く、ニコチン効果を強化する事が出来るらしいですが、これだけ大量のミストが発生すれば、そりゃニコチン摂取量も増えるでしょう。納得ですね。

では、見ていきましょう。

詳細

Nicotine Reinforcer RDA
メーカー:NCR

全高 34mm(接続部除く)
外径 24mm
重量 約17g
材質 ステンレス、アルミ、PC
接続部 510スレッド
デッキ部 特殊型
ビルドタイプ ウェハーヒーター
エアフロー サイドエアフロー無調整
ドリップチップ ワイドボア(一体型)
付属品 マニュアル、セグメントクランプ×2、ヒートインシュレータ、Oリング、イモネジ、ミニレンチ

RDAにしては若干背が高めですが、これはドリップチップ一体型のトップキャップであるため。反対に、樹脂キャップを採用している為に重量は軽くなっています。


特筆すべき付属品はこの通り。円状の部品はアトマイザーの発熱からMODを保護するヒートインシュレータ、小さな部品はステンレス製のセグメントクランプと呼ばれる部品です。

付属品に予備のウェハーヒーターが無いのが、凄く気になりますね。

外見


パッと見た感じは色物感も無く、ありきたりなRDAであるように見えます。

ちなみに、カラー展開は白色PCのみ。


吸い口はドリップチップ一体型。WASP NANO RDAあたりと同じ構造ですが、こちらは510規格のドリップチップをつける事が出来ません。


エアフローホールは小さな3連ホールが側面に4箇所、均等に開いています。調整機能はありませんが、基本的に爆煙向けのアトマイザーなので、問題にはならないでしょう。


底面にはシリアルと製品名。ポジティブピンは割と出ている方ですが、ハイブリッド接続のメカニカルMODには適さないのではないかと思われます。

バラす


トップキャップを外すと異形のパーツがコンニチワ。見えているのはコットンホルダーで、コットンを抑える役割を持っています。


コットンホルダーはOリングで固定されている為、真っ直ぐに引っこ抜けば外れます。切り欠きがある為、捻って外すことは出来ません。

ホルダーも外すと、最大の特徴であるウェハーヒーターが姿を表します。


ウェハーヒーターは2つの接点を持つ板状の部品です。メーカーによれば、60万回の加熱使用が可能とされています。

抵抗値は固定で0.4〜0.5Ω。別売りで0.2〜0.3Ωのヒーターも存在します。(現在、Heaven Giftsでの販売を確認。単品$20前後)

ウェハーヒーターの素材は詳しく説明されていませんが、M字に透けて見える影がある事から、何らかのワイヤーをセラミックに封入した物ではないかと思われます。

セラミックですので、急激な温度変化や衝撃には弱い事が予想されます。取り扱いには注意が必要でしょう。


デッキ部はウェハーヒーターを固定する専用の形状である為、通常のコイルは使用できません。

ウェハーヒーターの固定は六角イモネジを使用しています。

ビルドしてみる


ビルドといっても、ウェハーヒーターを固定するだけなんですがね。抵抗値はMOD表示で0.32Ωでした。


コットンを被せる前に、ステンレス製のセグメントクランプをウェハーヒーターのトップに被せます。このセグメントクランプは、コットンとヒーターの過度な接触を避けるとともに、衝撃やリキッドとの温度差からヒーターを保護する役割もありますので、必ず装着するようにしましょう。

ちなみに、このセグメントクランプは、コットンを取り換える時に高確率でコットンにくっついて捨ててしまいそうになります。予備も付属してきますし、最悪自作も出来そうですが、無くさないように注意して下さい。


コットンは、ウェハーヒーターより1mm程度狭い幅に切った物を2枚用意。

コットン量が少ないと、リキッドを吸って痩せたコットンとウェハーヒーターの間に隙間が出来てしまう為、思ったよりも多めにしてやる必要があります。


コットンをウェハーヒーターに被せたら、コットンレッグを切って調整。デッキ底に着くか着かないかぐらいにして、ホルダーの邪魔にならないようにします。

後はホルダーを被せれば完成。メーカーの説明通り、ウィッキングはかなり簡単な部類です。

吸ってみる


HiLIQのMenthol Tobacco Goldをチャージします。

NRRのリキッド保持量はかなり多く、適当にドリップしても漏れることはありません。


トップキャップを装着。エアフローホールはウェハーヒーターの側面(細い側)に来るように調整します。

このアトマイザー、発熱部であるウェハーヒーターがコットンの内側にあるので、どこからミストが発生するのか疑問だったので観察して見たところ、ヒーターの側面からミストが噴出していると判明。

コットンとヒーターの間で発生し、行き場を失ったミストが唯一の開口部である側面から出ているのでしょうが、かなり面白い発生の仕方です。


MODはデュアルスタックバッテリーのSMOANT Charonです。

メーカーはプリヒートかカーブモードを使用して、最初に70〜80W、その後は40〜50Wを持続するよう推奨していますが、Charonは設定に必要なツールが公開されていない残念MODですので、VWモード60Wで頂きます。

…立ち上がり遅っ。

従来のワイヤーコイルよりも2テンポほど遅れてミストが発生する為、立ち上がりはかなり遅く感じます。

また、立ち上がりの遅さに反比例して蓄熱性は良いらしく、パフボタンを離した後も暫くはミストが発生し続けてしまいます。

従って、『パフボタンを押す』→『吸う』の間隔を長く、『パフボタンを離す』→『吸うのをやめる』の間隔も長く取らなければなりません。これには少し慣れが必要だと思います。

付け加えて、このアトマイザーはめっちゃ発熱します。一応、薄いヒートインシュレータが付属するのですが、そんなの関係ねぇとばかりに熱が貫通して、MODが熱を帯びてきます。ヒートシンクを追加で接続する事を強くお勧めします。

ただ、ウェハーヒーターは全体が緩やかに加熱する為、ドライヒットし難いのは長所であると感じました。

さて、肝心の味ですが。

かなり豊満な感じです。

ウェハーヒーターの圧倒的表面積から発生した大量のミストがサイドフローで圧縮され、流れ込むように口内へ入ってくる感触は、今までにない味わいであると言えます。

逆に、ミストが多すぎて味がボヤけたり、水っぽさまで感じてしまう為、複雑な味わいのリキッドは完全に不向きです。

総評


立ち上がりの遅さと発熱を許容できるのであれば、大量のミストを味わう事の出来る良作であると言えます。

最大の特徴であるウェハーヒーター採用とウィッキングの簡易化は、コイルタイプRBAのリビルドに慣れてしまえば特徴とはなり得ない為、ここを理由に購入する事はおすすめしません。万が一ウェハーヒーターが破損した場合の予備ヒーターも$20前後と、かなり高価格ですので。

また、高出力テクニカルMODを前提とした設計をしておりますので、持ち歩きサイズはセット一式でかなり大きくなる事には注意が必要でしょう。

総じて、期待したほどの革新性は無いものの、デュアルスタックバッテリーMODの性能を活かしてジューシーな爆煙を味わいたい方は、蛇口を捻った様に湧き出るミストを是非一度味わってみては如何でしょうか。

ではでは。