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【偽】Billet Box Rev4 DNA60


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謹賀新年、トヲマス(@vaperthomas)です。
今回の記事はこちら。


Billet Box(ビレットボックス)Rev4 DNA60 クローン レビュー

通称BBと呼ばれる、スマートな見た目と独特のアトマイザー機構を備えたオールインワンタイプのBox Mod。特徴的なシステムは勿論、サードパーティ製のドアパネルやパフボタン等も多数販売され、BBだけで一つのカテゴリーとなっている感すらある有名Mod……の、クローンです。

このクローン品はGear Bestで購入しました。お値段は1万ちょい。

もう一度言います。クローン品で1万ちょいのお値段でした。クローンの値段じゃねぇ。

そりゃまあ、オーセンティックに比べれば安くはあるんですが、それでもクローンに1万ちょいは驚きのお値段と言わざるを得ません。

他に流用できない独自設計をそっくりコピーしたが為に、かなり原価が上がってしまったのでしょうか。チップもDNA60がしっかりインストールされてますしね。

しかし、どんなに完成度が高くともクローンはクローン。約2.5倍のお金を出せばオーセンティックが買えるので、BBが欲しい人はそちらを買う方が確実に幸せになれると思います。

……え、私ですか?
私はほら、『1万もするクローン買ったよ!』って記事にしたかったんです。根っからのネタ大好きマンなもので。えへへ。

冷静になって考えてみると、同じくらいの値段でLost VapeのPARANORMAL辺りを買った方が良かった気もしますが。あちらは最新のDNA75Cチップ搭載、USBポート完備のパラレルバッテリーModですもんね。どうしてこうなった。

後悔はありません。見ていきましょう。

✳︎注意✳︎
クローン品(コピー品)の記事です。
この記事は自身が入手した製品個体のみに言及するものであって、他の個体の品質を保証するものではありません。
製品の不良などにより、万が一、事故などが発生した場合においても、当方及びクローンメーカー、販売元で責任を負う事は出来ません。
また、この記事及び当ブログにはクローン品の購入・使用を推奨する意図は有りません。
上記をご理解頂いた上での閲読をお願い致します。

詳細

Billet Box Rev4 DNA60
オリジナルメーカー:Billet Box Vapor
クローンメーカー:SXK

縦・横・奥行 88×54×25mm(ドリチ除く、最大幅部)
重量 169g(付属RBA内蔵時。ドリチ、バッテリーは除く)
材質 アルミ、その他
タンク容量 5ml
ドリップチップ 510規格
スイッチ フロントスイッチ
ロック機構 有り
電源 18650バッテリー
付属品 Oリング、予備ネジ、KANGERコイルアダプター、NAUTILASコイルアダプター、リボン

色々と詰まっている割には軽めの重量なので、スーツの内ポケットに入れても違和感はありません。

逆に、厚さは思ったよりもあるので、スマホの様なカードサイズを期待すると、少しガッカリするでしょう。

外見


まさに箱そのものといった外見。知らない人が見たら、タバコケースか何かと勘違いされそうです。


パネルは材質不明の積層素材を凸状に加工しています。カーボンファイバーかな? オーセン品は加工による模様が一定なのですが、クローンは仕上げが少し荒い様に見えます。


パフボタンは金属製。綺麗な加工です。しかし、ボタンが通るパネルの穴あけ加工は雑でガッタガタです。

ボタン自身のクリック感は悪くなく、レスポンスも問題はありません。


ドリップチップは510タイプ。何の変哲も無いストレートタイプです。


側面には3つのエアホール。ここを塞ぐとドローが重くなるかなと思ったのですが、ドアパネルの隙間がある為か変化はありませんでした。

バラしてみた

本体部


パフボタン側のパネルを外すと、基盤にアクセスする為の内蓋が現れます。オーセン品はこの部分がホログラムシールで封印されているのですが、クローンには最初から貼られていません。

ここを開けるのはパフボタンを交換する時ぐらいで、普段は用のない部分です。


ちなみに、使われているネジは六角穴タイプなのですが、精度が悪いのか組み付けが悪いのか、いくつか穴がナメてしまっている物がありました。ネジ規格はM2の6mmです。


反対側のパネルを開けると、タンク、バッテリー収納部、ディスプレイ及び操作ボタンがお目見えします。

ここまで見ればわかると思いますが、BBはUSBポートを備えていません。従って、USB経由での充電はおろか、カスタマイズ性がウリのDNA基盤を改造する事も不可能となっています。


タンクは前面に大きな板ガラスを使用した独自設計品。リキッド残量の視認性はすこぶる良いのですが、不透明なドアパネルで隠される部分である為、残量確認は割と面倒です。


タンク下部へ飛び出した部分に、エアフローコントロールとポジティブピンが存在します。画像では確認できませんが、これらの右方向にエアフローホールがあるため、この空間が丸ごとエアーの流入経路となっています。

構造から考えて、このスペースに結露が発生し過ぎると下部の基盤に悪影響がありそうなので、吹き戻しは控えた方が良さそうです。


ちなみに、パネルの裏側はこんな感じ。左がパフボタン側、右が反対側です。真っ平らではない為、ドアパネルの自作難易度はかなり高めとなるでしょう。

表記などのエングレービングはオーセン品を模していますが、彫りが薄かったりするなど、やはり処理が甘い様に見えます。

Boroタンク部


トップのドリップチップコネクタをコインなどで回して外すと、タンクがポロっと外れます。外れたタンクはその状態でも一応の密閉性があるため、リキッドがいきなりドバーッと出てくる事はありません。


Boroは、前面に使用されている『borosilicate glass(ホウケイ酸ガラス)』の略だそうです。が、クローンも同じ素材を使用しているかどうかは不明です。

タンク両脇のレールに固定されているので、スライドして取り外します。リキッドが馴染んでいない状態だとかなり硬いので、少しリキッドを塗るなどした方がいいでしょう。

ちなみに、この板ガラスには上下が存在します。他方よりも角ばっている方が下になりますので、間違えないように注意が必要です。

アトマイザー部


2個のパーツに分解しながらアトマイザーを取り外します。

こちらはデフォルトで付属してくるRBAです。オーセン品には存在しない為、クローン品特有の付属品となります。

ちなみにこちらは、KangerTechのTopTankMiniなどに付属するリビルダブルコイルヘッドのクローンであるようです。コメントで教えて頂きました。ありがとうございます!


アトマイザー上部の部分をねじって外し、更にサイドの小さなネジを緩めれば、やっとデッキにアクセスできます。

デッキはポストレスのシングル前提デッキ、ボトムフロー。形状はPicoあたりのRTAに似ていると感じます。


なお、付属品として他社製のプリビルドコイルが使用できるアダプターが2種類付属します。デフォルトのRBAは単体でドライバーン出来ないなど使い勝手に難があるため、別にRBAを買い足さないのであればこちらを使用するのも良さそうです。

組んでみた


付属のRBAを使用して組んでいきます。このアトマイザーは一般的なModに接続してドライバーンをする事が不可能なので注意が必要です。同じSXKからは別タイプの専用アトマイザー(クローン)が2種類出ており、使い勝手はそちらの方が勝ります。

今回はSS316L/28G/2.5mm径/7Lap(0.54Ω)でビルドしました。


このRBAはウィッキングが少し特徴的でして。まず、普通にコットンを通して……


コットンをバンザイさせた状態でキャップを嵌めてやったら……


上に出たコットンを全て中に詰め込んでやって完成。コットン量は思ったよりも多目にしないと、漏れの原因になります。

中を覗くと、こんな感じになっています。コットンの繊維方向などは気にせず、特にジュースホール付近の詰め過ぎ・スカスカを避けるようにしてやりましょう。


ウィッキングが終わったら、多くのプリビルドコイルと同じように、あらかじめリキッドをコットンにしっかりと染み込ませておきます。

今回はHiLIQのメンソールタバコゴールドを選択してみました。


アトマイザーを戻したタンクをはめ込んだら、ドリップチップコネクタをねじ込みます。実はセラミックピンセットの尻部分がジャストフィットします。豆知識です。

そこまでキツキツにする必要はありませんので、適度な力で締め込みます。この際、アトマイザーのジュースホールが正面を向くようにしてやると、アトマイザーと板ガラスの間に発生した表面張力で全てのリキッドを吸い切る事が可能になります。これも豆知識です。

なお、エアフローの調整は組んだ状態だと非常にやり辛いので、組み付ける前にやっておく必要があります。これは仕様です。


バッテリーはポジティブを下向きにして挿入します。

このバッテリー収納部ですが、隙間に親を殺されたのかと疑うぐらい余裕が無くキツキツなので、バッテリーの取り外しがし辛くなってしまっています。

付属するリボンをバッテリーに巻くか、ネガティブ側の金具を調整するなどの工夫が必要でしょう。

使ってみた


リキッドチャージはタンクの板ガラスをスライドさせた隙間から行います。

このタンクの優れている点は、タンク内に与圧が一切されない事。RTAに多く見られる、ネジ式トップキャップを付け外してのトップフィルは、タンク内の空気が圧縮されてリキッド漏れが発生しやすくなりますが、Boroタンクは一切それがありません。


操作方法はDNA基盤に倣うので省略。一応述べておくと、ワッテージモードとニッケル、SS、チタンの温度管理モードがプリセットされていましたが、細部設定が不可能であるため、ワッテージモード一択が無難かと思います。

パフボタンの位置が独特なので、持つ時の手の形も変則的になってしまい、しっくり来ません。慣れるまでは色々な持ち方を試したりもしました。


現在は、主にこの2通りの持ち方に落ち着いています。ドアパネルとボタンを美しく見せてドヤりたい時は『スタイリッシュスタイル』。しっかりと握りこみたい時は『グリップスタイル』と使い分けます。

『スタイリッシュスタイル』は、出来れば前面の指を二本にしつつ、パフボタンを出来るだけ隠さないようにしてやれば、BBを美しく見せる事が出来るでしょう。見た目重視のModなので、使用の際には是非ともスタイリッシュスタイルを推したいところです。

吸ってみた


味の出方は内蔵するアトマイザーに大きく左右されると思いますが、総じてチムニーが長めになるので、味の出方はスッキリ薄味になりがちです。

手持ちで近いのはKayfun V5ですが、チムニーの内径に差がある為、BBはより薄味になる傾向があるように感じます。

ならば、と温度管理などに拘ろうにも、USBポートが無い為にDNA基盤がカスタマイズ出来ません。

結局、ワッテージモードで味が出るレベルまで出力を上げ、単純に吸うのが一番との結論に至りました。

総評


見た目とサイズ感に極振りしたMod。フォーマルな場所でも使える見た目の良さとは裏腹に、USBポートが存在しないなどの不完全さが気になります。

vapeは見た目が8割と良く言われますが、正にその言葉を体現していると言っても差し支えはないでしょう。他の要素は、ある程度諦める覚悟が必要です。

ただ、所有欲は満たされまくるので、BBという沼にハマりたい人は買うべきでしょう。その場合は、勿論オーセンティックを買うべきです。

こだわり抜いた美しいドアパネルとパフボタンをスタイリッシュスタイルで見せつけながら吸えば、どんなリキッドも極上の美味さとなるに違いありません。

ではでは。